令和7年 労働安全衛生調査(実態調査)結果の概要
厚生労働省では、このほど、「令和7(2025)年労働安全衛生調査(実態調査)」の結果を取りまとめましたので、公表します。
労働安全衛生調査は、労働災害防止計画の重点施策を策定するための基礎資料とし、労働安全衛生行政運営の推進に資することを目的として実施しています。
令和7(2025)年は事業所が行っている安全衛生管理、労働災害防止活動及びそこで働く労働者の仕事や職業生活における不安やストレス等の実態について、常用労働者を10人以上雇用する民営事業所から無作為に抽出した約14,000事業所並びに当該事業所に雇用される常用労働者及び受け入れた派遣労働者から無作為に抽出した約18,000人を対象とし、有効回答を得た8,054事業所及び8,393人について集計したものです。
調査結果のポイント
〔メンタルヘルス対策(注1)に関する状況〕<事業所調査>
メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所の割合は63.0%(令和6(2024)年調査63.2%)、事業所規模別にみると、労働者数50人以上の事業所で93.7%(同 94.3%)、労働者数30~49人の事業所で72.0%(同 69.1%)、労働者数10~29人の事業所で54.6%(同 55.3%)
メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所のうち、ストレスチェックを実施している事業所の割合は64.0%(同 65.3%)、事業所規模別にみると、労働者数50人以上の事業所で89.8%(同 89.8%)、労働者数30~49人の事業所で58.4%(同 57.8%)、労働者数10~29人の事業所で55.9%(同 58.1%)
〔高年齢労働者に対する労働災害防止対策の取組状況〕<事業所調査>
60歳以上の高年齢労働者が業務に従事している事業所のうち、エイジフレンドリーガイドライン(注2)を知っている事業所の割合は24.8%(同 21.6%)、このうち高年齢労働者に対する労働災害防止対策に取り組んでいる事業所の割合は20.4%(同 18.1%)。取組内容をみると、「高年齢労働者の特性を考慮した作業管理(高齢者一般に見られる持久性、筋力の低下等を考慮した高年齢労働者向けの作業内容の見直し)」に取り組んでいる事業所の割合が61.0%(同 62.9%)と最も多い
〔化学物質のばく露防止対策への取組状況〕<事業所調査>
労働安全衛生法第57条の2には該当しないが、危険有害性がある化学物質を使用している事業所のうち、リスクアセスメント(注3)をすべて実施している事業所の割合は55.5%(同52.2%)
〔長時間労働に関する状況〕<個人調査>
過去1年間(令和6(2024)年11月1日から令和7(2025)年10月31日)に1か月間の時間外・休日労働が80時間を超えた月があった労働者の割合は、1.4%(同 1.5%)、このうち、医師による面接指導の有無をみると、1か月間の時間外・休日労働が80時間を超えたすべての月について医師による面接指導を受けた労働者の割合は16.2%(同 12.6%)
用語の説明
(注1)事業所において事業者が講ずるように努めるべき労働者の心の健康の保持増進のための措置をいう(労働安全衛生法第70条の2、労働者の心の健康の保持増進のための指針)。
(注2)高年齢労働者が安心して安全に働ける職場環境づくりや労働災害の予防的観点からの高年齢労働者の健康づくりを推進するために厚生労働省が令和2(2020)年3月に作成したガイドラインのことをいう。
(注3)化学物質やその製剤の持つ危険性や有害性を特定し、それによる労働者への危険または健康障害を生じるおそれの程度を見積もり、リスクの低減対策を検討することをいう(労働安全衛生法第57条の3)。
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