ハラスメントを受けないためにはどうしたらよいか
(2)ハラスメントを受けないためには
どうしたらよいか
パワーハラスメントを受けないために
上司や先輩との積極的なコミュニケーションを心がける
職場でのパワーハラスメントの多くは、上司や先輩が注意や指導をする中で、それが行き過ぎた結果として起こります。
上司や先輩からすると、早く成長してほしいと思うあまりに、きつい言い方になってしまうことがあるかもしれませんが、指導される側としては、その時の状況や心理状態によっては、厳しい言い方に耐えられないこともあります。
このようなことは、上司や先輩との意識のギャップが原因となって起こります。
指導として自分が耐えられないことを上司や先輩に伝えるためにも、普段から積極的なコミュニケーションを心がけ、意識のギャップをなくすようにしましょう。
また、業務を行う上で、状況を適宜報告し、わからないことや困ったことがあれば積極的に相談するということも大切です。
仕事の負担の度合いを上司に伝える
上司から指示された仕事が、自分の能力以上に高度な仕事だと思える場合や、現在の心身の状態から、自分にとって負担が大きすぎる場合などは、自分の心身の状態をきちんと伝えて、業務量が過重にならないようにしてもらいましょう。
直接上司に伝えることが難しい場合は、他の上司や先輩に伝える方法を相談して、理解してもらうようにするとよいでしょう。
セクシュアルハラスメントを受けないために
不快の程度が軽いうちに拒否の意思を明確にする
日頃の会話の中で不快と感じられるような性的な言動があったときは、それが不快であることを何らかの方法で相手に伝えるようにしましょう。
黙ったままだったり、無視したりしていると、行為者はその言動を受け入れられていると誤解し、行動がエスカレートしてしまう場合があります。
不快の意思を直接相手に伝えることは難しい場合がありますが、上司や同僚に相談するなどして相手に伝える方法を考えましょう。
マタニティハラスメント等を受けないために
自分の健康状態、育児・介護の状況を伝える
まず、自分の健康状態や育児・介護の状況を、上司や周囲に伝えておきます。また、仕事の状況や情報を常に周囲と共有し、仕事への影響が大きい場合には、勤務や業務の軽減について上司によく相談しましょう。
産休や育休、介護休業等の制度を利用するときは、関係者に取得の予定を早めに伝えておくようにしましょう。
感謝の気持ちを忘れずに
忙しい職場で長期間休業をしたり、たびたび休暇や遅刻・早退をすると、周囲の人たちは不在の人の業務をカバーしたり、サポートしたりすることになります。
「法律上の制度だから利用するのは当たり前」と思うのではなく、感謝の気持ちを言葉にして伝えることで、不満からくるハラスメントを減らすことにつながります。